こんにちは。ワト子です。
流行っているものを遠ざけてしまう性格の私、そうやって自分が一度遠ざけたものをあえて体験してみるということを2019年の抱負としています。
これまで、遠ざけることで自分は世間と一線画してるというか、世間とはちょっと感性が違うから一緒にしないでほしい、みたいな、謎の感覚でかっこつけていた部分がありました。
これは、ただ単に余裕がなくて、会社への反発心が世間一般様の豊かな暮らしに向いてしまったものです。
一方で、流行りを知らないことで、仲の良い同僚や友だちとの会話についていけず、少し寂しい思いをしたこともありました。体験していないことについて知ったかぶりや適当に話を合わせることも嫌いなのです。やっかいですね。
退職して、自分と向き合う時間が取れるようになり、
少しでも心に引っかかることは改善してみようと思うようになりました。
その引っかかることの一つが、「流行りを遠ざける自分」です。
これをどうにかすべく、新年に決意しました。
ベストセラーの本を読んだり、話題のダイエットを試したり、スーパーフードを買ってみたり、(自分の好みではない)人気YouTuberの動画を見てみたり、スタバの新作を飲んでみたり、メルカリに出品してみたり。
今挙げたものって、すでに下火になったものがほとんどなのですが、少し乗り遅れてでも体験していく覚悟です。
その流れで、「ボヘミアン・ラプソディ」をようやく観に行きました。
2018年11月9日に公開されて以来、超ロングヒット、年が明けて3月になった今も、都心の大スクリーンで観ることができます。
今回、せっかくなら良質な環境で、と思い、TOHOシネマズ日本橋の
TCX Dolby-ATMOS スクリーンで上映されている字幕版を観てきました。
ちなみに通常料金+200円です。
レディースディ。ひとり(笑)
最高の環境でした。
肝心の内容についてはこれから書きますが、ネタバレしたくない方はここまででお願いします。
私は、Queenをちゃんと聴いたことがないし、映画ももしかしたら後で観るかもしれないから情報見ないようにしていて、予備知識がありませんでした。
フレディ・マーキュリーがどんな人かすら知りませんでした。
ただ、
「ものすごく良い映画だ」
「ラストが圧巻!」
「サイコー!」
と、知人やテレビCMの観客がはつらつとした顔で、すごくすっきりした顔で言っていたことだけは脳裏にありました。
映画を観終わって、最初に思ったのは、
「なんでみんなこんなに元気にすっきり楽しそうに感想言えるのか気が知れない」
でした。
私には、フレディの背負った孤独が重く、辛すぎて、いたたまれなかったです。
最初から最後まで足に力が入りっぱなし、ラストのライヴ・エイドで全身の細胞が開く感覚がして、終わったあとはただ茫然とするばかり。席をたつときに床がふわふわしていました。
とんでもないものを観たんだな、と帰り道にぼーっと回想しました。
いつものように、流行りを遠ざけて観ないでいたら、
私は歴史的瞬間に立ち会えていなかった、と
数十年後まで語り継がれたこの映画を家で観ながら後悔することになっていたんだろうなぁ。
やはり今しか感じられないものがある、今、感じなければいけないものがあるんだと、しみじみ思いました。
ましてやQueenというバンドすらリアルタイムで感じていなかったのに、映画まで見逃していたとしたら...。
ああ、本当にこの映画ありがとう。
私が稚拙な感想を書けば書くほど、この体験がチープになっていく気がしてそれが悔しいですが、仕方ありませんね。ごめんなさい。
結成初期、メンバーとの絆から生まれる曲、
最愛の人を思い、瞬間的かつ狂気的に生まれる曲、
仲間とすれ違いながらも、唯一無二のライブスタイルから生まれる曲。
裏切り、別れ、確執からどんどん孤立するフレディ。
ドラッグ、酒におぼれて、雨の日のソファに臥せってせき込む。
死を前にして、犯した過ちと失った愛の大きさに気づく。
つらすぎました。本当に。
こんな孤独は生きていられない。
この映画によれば、最期は独りじゃなかったようで、それだけが救い。
ライヴ・エイドで、フレディがのびやかに歌えば歌うほど、私はしんどくて嗚咽しました。
ほかのどの映画を観ていなくても、2018年の最高傑作。私が言うまでもありません。
また週末に、今度は旦那ちゃんと二人で観に行きます。
余談ですが、ボイトレ的観点からも信じられない発声でした。
どうしたらあんなにのど喉開けるの?バケモン?
「絶対に、音は外せない」
って言ってたのが本当にグサグサきました。
お客さんがこちらを観てくれている以上、絶対に外しちゃいけない。
異次元の人すぎて、影響を受けたと発することすら許されないような気持ちになりますが、
自分が歌う時も、外さないことは当たり前にしていく。
表現うんぬんはまずそれをクリアしてからだ。
耳がかつてないほど満足して、そうこれは、髭男ライブで味わった満足感とは比べものにならない充実感、と思いながら、
シアター出てすぐに映画館フロアでワンオクがかかっていて、
「今は邪魔だーーー!」って思いました。
ワンオクもかなりヤバい人だけどね。(語彙力)
これからQueenが流れているのを耳にしたら、私は孤独が襲ってきて、どうしようもなくなってしまいそう。
でも、ミーハーな選択、これからもしていく。だってこんなに刺激的だから。
ミーハーついでに、サントラ買って2回目に備える。
Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)
- アーティスト: クイーン
- 出版社/メーカー: Virgin EMI
- 発売日: 2018/10/19
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログ (3件) を見る